沖縄の直面する問題とは？

　沖縄は美しい自然や独特の文化を持ち、観光地として人気がある一方、ほかの都道府県とは異なる歴史があり、日本の中でも特殊な社会状況に置かれています。

　

　具体的に沖縄で問題と言われていることといえば、低い所得や雇用の問題、子供の貧困と教育の問題、北部地域や離島の過疎化、過剰開発と環境・文化の破壊などさまざまにあります。その中でも特に「米軍基地問題」は、現在の沖縄を見るうえで無視することのできない、歴史的・社会的に根深い問題です。

 

　国土のわずか0.6％である沖縄県には、日本の米軍専用施設の約70％が集中しています。それにより、戦後70年あまり人々の安全が直接的に脅かされ続けているほか、経済・雇用、自然、文化、地域コミュニティなど様々な側面で歪みが表面化しています。基地問題は日本の外交や安全保障にかかわる“全国レベル”の問題です。しかし、米軍基地の過度な集中によって沖縄が直面するさまざまな問題は、本土では”沖縄の問題”とされ関心が持たれにくくなっているのが現状であり、問題への理解とその解決に向けた取り組みが必要とされています。